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【講演詳細】第7回「次世代コマース大賞」開催レポート
活動報告

2026年2月19日

【講演詳細】第7回「次世代コマース大賞」開催レポート

【講演詳細】第7回「次世代コマース大賞」開催レポート

 1月23日、第7回次世代コマース大賞の受賞企業による記念講演をオンラインで開催した。大賞受賞の「試薬ダイレクト」を運営する林純薬工業㈱ 代表取締役社長 和田清之氏と、特別賞受賞の「ポチスパ」を運営する㈱ふくべ鍛冶 代表取締役 干場健太朗氏が登壇した。当日の模様を報告する。

 大賞の「試薬ダイレクト」は、法人向けのオンライン試薬購入サイトで、同サイトは、問い合わせや社内稟議を要していた従来の試薬購入の商習慣を刷新し、ECによる直接購入を実現した。これにより承認プロセスが簡略化され、購買業務は数日から数分へと短縮された。さらに、カート・見積り機能やリアルタイム在庫反映により、BtoB小口即決領域で新たな市場を創出した点が評価され、受賞となった。

 和田氏は講演の中で、長年の商習慣にとらわれ、「ユーザーのことをわかっているつもりでわかっていなかった」と語った上で、BtoBでは社内都合の運用が当たり前になり、提供側の論理が前に出てしまうことが多いと指摘した。ユーザーの体験を起点に仕組みを作り直すことこそ最大の壁であり、最も重要なテーマだと強調した。

 特別賞の「ポチスパ」は、持ち込みが主流であった包丁研ぎに宅配型の職人手研ぎサービスを確立し、専用BOXで発送時の不安を解消した。整理されたサイト構成と明瞭な価格設定により、誰もが利用しやすい環境を実現している点が評価され、受賞となった。

 干場氏は、包丁が「ちょっと欠けただけで買い替えられてしまう現状を変えたかった」と語り、メーカー不問・状態不問の一律料金で修理を受けられる仕組みをつくった。欠け・錆び・歪みもすべてオールインワンで扱い、用途に応じて使えるラインナップを広げ、「ネットでポチッとしたらスパッとした包丁が返ってくる」体験を軸にサービスを磨いた。また「修理を丁寧にやっていると感謝され、それが商品販売につながっていった」と述べ、修理を入口にファン化する逆流型モデルを革新の中心として示した。

 次世代コマース大賞は、EC分野において、消費者のニーズに対応した先進的な施策に取り組む事業者を表彰しているイベントで、今後も継続して開催予定。

林純薬工業(株) 代表取締役社長 和田清之氏
林純薬工業(株) 代表取締役社長 和田清之氏
(株)ふくべ鍛冶 代表取締役 干場健太朗氏
(株)ふくべ鍛冶 代表取締役 干場健太朗氏
受賞者2人の記念撮影
受賞パネルを手に記念撮影